P13 L12 手桶をかまどのそばの壁際にそっと置いた。

「かまど」です。

 私のイメージだとこんな感じなんですが・・・なんか違うな・・・。

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もう少し探してみると・・・

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こんな感じでしょうか?

もうちょっと室内は薄暗いイメージがしていますが、皆さんはいかがでしょうか。

「囲炉裏(いろり)」というのは部屋の中央にあって、「囲(かこ)い」がない「直火(じかび)」で調理したり、暖(だん)をとったりする方法で、それに対して「かまど」は火を「囲う」ことによって火力が上がり、また調理する人も直接火にさらされることが少なくなって効率が上がったということのようです。「暖炉(だんろ)」も似ていますが、「暖炉」の方は基本的に暖房装置ですし、歴史的に見ても

暖炉はその建造にかなりのコストがかかるため、暖炉の数や煙突の数に応じて税金がかけられるほどの高級品であり、(ヨーロッパでも)1819世紀頃までは一般的な家庭には存在しなかった。(ウィキペディア「暖炉」より

とあるように、かなりしっかりとした建物に設置される装置です。キリヒトたちのこの「山里」そして「一ノ谷」は、読んだ感じでもそんなに「北方」とは思えませんし、そもそも質素な「小屋」ですので「暖炉」はないと思われます。ただ、このキリヒトたちの小屋にあるのがどんな「かまど」だったのかはちょっと想像がつきません